スマイルトラッキング開発秘話
現在好評稼働中の入退場管理システム「スマイルトラッキング」の新しい機能を開発中ということで、今日は来場者管理スマイルトラッキングの新しい機能について、開発の方にお話をお伺いします。よろしくお願いします。
開発のきっかけ
──スマイルトラッキングの開発のきっかけは何だったのか、教えてもらえますか。
開発担当者:はい。この来場者管理スマイルトラッキングを開発することに至ったのかと言いますと、 中小企業家同友会という経済団体の依頼で、毎年行っていた新卒者対象に向けた「就職サミット(合同企業説明会)」で、参加者の入退場を管理できるシステムができないか」いうご相談がきっかけでした。
それまでの合同説明会では、複写式のいわゆるカーボンコピー用紙を使って、各ブースを回ることでコピー紙を1枚ずつ渡すというアナログな管理でした。
そのため、「コピーが薄くて文字が読めない」「紙を失った」「水に濡らしてしまった」といった問題がありました。それを改善できるシステムがほしいということでした。
──なるほど。でもなぜ数あるシステム開発会社から、スマイルヴィジョンに入退場管理の開発を相談したのでしょうか。
開発担当者:私たちは当時すでに勤怠管理システム「スマイルワーク」を開発していて、社員さんやスタッフさんの出勤と退勤を管理するシステムを販売していました。それを知っていたクライアント様から「出勤や退勤が管理できるなら、入場と退場も管理できるだろう。」と思って相談いただいたそうなんです。
──それは面白いですね。では実際にも勤怠管理システムを応用して作ったのですか。
開発担当者:いえ。当時はイベントのこともよくわかっていなかったため、とても困惑しました。しかしとてもチャレンジしがいのある案件だと思い、新たに開発に取り組みました。具体的には、参加者は事前に履歴書のような申込内容を記入していただき、参加者一人ひとりにQRコードを発行し、そのQRコードの方を出展者ブースが読み込むことで参加者情報が出展者にも表示がされる、というような機能を開発しました。
実際それを使っていただいた感想は「とても便利になった」「データとして情報が残るので紛失するリスクがなくなった」など、お喜びの声をたくさんいただきました。そのイベントからですね、それ以降も毎年スマイルトラッキングをイベントで使っていただけるようになりましたので、 本当に喜んでいただいてよかったなと思っております。
なぜQRコードにしたのか
──ところで勤怠管理システムではICカードを使われていますが、スマイルトラッキングの入退場管理ではQRコードにしたのはなぜでしょうか。
QRコードにした理由は、参加者は当日スマホ1つ持ってきてくれるだけで済むからです。QRコードを表示し、それを受付で読み取れば入場処理が完了しますので、受付もとってもスムーズになります。また、その場で印刷をして名札や参加証を作成することもできます。
それにICカードだと、ブースごとにICカードリーダー(読み取り機)が必要ですし、全ブースに機材を用意するのは難しいですが、QRコードなら読み取りもスマホでできますので、スマホなら皆さんお持ちなので機材が必要なくなると考えたからです。
アプリで開発するのを辞めた訳
──参加者だけでなく出展者さん主催者さんもかなり手間が省けますね。最後に一番苦労した点は何だったんでしょうか。
開発担当者:実は元々スマイルトラッキングはアプリ形式で開発していたんです。アプリにした理由は、QRの読み取りシステムを作るのが簡単だったり、開発の自由度が高いからなんですが、実際に使用してみてわかったことが、アプリをダウンロードしてもらうのは結構なハードルが高くて、嫌がるお客様もいらっしゃるということでした。
「変なウイルスが一緒にはいっているんじゃないか」と言われたこともあって。入っているわけがないんですが、入っていないという証明をするほうが難しかったりして。そこで思いっきって方向転換しようと。それからはアプリを使わずにQRの読み取りができるように開発し直しました。
アプリを辞めるということは、読み取り機能以外にシステム全般にも関係しますので、すべての管理システムを1から再度作り直したので開発にとても時間が掛かりましたが、より良いものができました。現在のシステムリリース後はダウンロード問題はなくなり、出展者様からも喜んでもらっています。
──なるほど、大変面白い内容でした。今日はありがとうございました。
開発担当者:ありがとうございました。
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